イギリスでの聖火リレー妨害をイギリス世論は歓迎、新聞は好感と
フランスに続いてここ、イギリスでもやはり聖火リレーは歓迎されなかった。
本来政治と関係ないはずの五輪だが、そう叫んでいる当の中国が政治的プロバガンだとして利用しているのが見え見えなのは、ナチス主催のオリンピックを経験しているヨーロッパ諸国にしてみれば忌々しいことこの上ないのだろう。
加えてチベット制圧の姿は有無を言わさぬヒットラーのポーランド侵攻をも彷彿とさせるはずで、かつての盟友国家であった東ヨーロッパ諸国もどこも中国を弁護することはない。
6日の聖火リレーでは、チベット(Tibet)暴動への対応をめぐり中国政府に抗議するデモ隊が市内を通過する北京五輪の聖火を消そうとするなどして、警官隊と衝突、37人が逮捕された。
このことに対してのイギリス各紙の意見は全て抗議活動、デモ活動を正当であるとみなしている。以下のとおりである。
大衆紙サン(Sun)は、「民主主義の勝利だ。合法的かつ平和的にデモを行う権利が尊重される国に住んでいるわれわれは幸せだ」と報じた。
デーリー・メール(Daily Mail)は社説で「ひとつ確かなことは、ここ(英国)は中国が望むようなプロパガンダの勝利とはかけ離れた世界だということ」と述べた。
タイムズ(The Times)は、「中国は今回のデモで、五輪を自分たちの都合で捉えることはできないと気づいたはずだ。聖火リレーはあらゆる権利を象徴するもので、中国の栄光を示すためのものではない。むしろ(ロンドンでの聖火リレーは)チベット問題への抗議を浮き彫りにしただけでなく、統制の及ばない不穏や混沌を内在するのが寛容な社会の本質だということを示す機会となった」との評論を掲載した。
デーリー・ミラー(Daily Mirror)は社説でデモ隊の立場を支持。「デモ隊の行動は、中国が行ってきた人権侵害に対する抗議として的を射ている」と論じた。
インディペンデント(The Independent)の社説は、北京五輪が掲げる聖火リレーの「調和の旅(journey of harmony)」というテーマを引用。これまで数々の妨害行為が行われてきた経緯を踏まえ、「もはや調和の聖火とは言えない。聖火リレーを今後どうするべきか?」と述べて聖火リレーを続けることへの疑問を呈した。(c)AFP
毒入りギョーザ問題のうやむやな決着のつけ方、「中国は悪くない、日本で毒が入ったのだ」と強弁する中国の態度はチベット問題でもおんなじで、誰も好感を持つことはできない。
オリンピックの開催をきっかけに中国が変わってくれればと皆望んでいたのだけれども、ちょっとしびれを切らした格好だ。
でも、まだ時間はある。
正しいことと正しくないことを胸を張って言える国に北京五輪をきっかけいに変化してくれればいいなと思っている。
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